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掃除と大山総裁

2019.10.28月曜日

稽古終了後には必ず道場の掃除をします。 全員で。

今日の午前稽古は日差しも優しく気持ち良いです。

この日は中学生から社会人まで。

稽古で厳しく体を使った後に気持ちを落ち着けて丁寧に行います。

 

私が総本部で稽古をしていた頃も同じでした。

その頃の掃除はと言うと。

稽古には毎回30〜40名位の稽古生がいましたが、稽古が終わると全員で掃除を始めます。

順番は箒で掃き掃除をしてその後雑巾掛けです。

箒の数は限られていますので、上の先輩から順に箒を取っていきます。

五本程しかありませんので、一級の茶帯の先輩から5名位が箒を持ちます。

黒帯は掃除には加わりません。

指導した黒帯以外は直ぐに二階道場から降りて自主トレです。

箒のない後輩は雑巾を持ち神棚の前で一列に並び待機。

掃き掃除が終わるのを待ちます。

掃き掃除が終わると、一番上の先輩が「押忍!お願いします」と声を掛けます。

待機していた後輩が「押忍!」の返事と共に一斉に正拳を雑巾に立て端から端まで一気に走ります。

この時絶対に膝を着いてはいけません。

当時本部道場では膝と手の平を床に付けるのは負けた時、のされた時だけと言われ絶対に禁止でした。

楽して膝をつかずに!とも言われていました。

人数が多いので雑巾掛けは片道だけ。

往復するとぶつかるので、最後まで迄行くと端を通り、元の神棚の前に戻りこれを3回繰り返して終わりです。

若い頃は道場を綺麗にするなどの気持ちよりも最後の補強の気持ちで雑巾掛けをしていました。

そして早く帯を上げホウキを持つぞ!と思ったものです。

初めて箒を持った時は顔には出せませんが嬉しかったのを覚えています。

今思えば何も考えずにただ掃除をしていただけ。

反省しています。

 

ここからは大山総裁と掃除の話を。

大山総裁の指揮で夏合宿に行った時の事。

夏合宿の稽古で使う海岸は、初日に参加者300名程が一直線に並び全てのゴミを拾ってから稽古を始めるのが恒例でした。

初期の頃は皆で手でゴミを掴み一箇所にまとめていましたが、効率が悪く何度も往復しなければなりません。

すると大山総裁が「黒帯は全員の上を道着を脱げ〜!」と言われ、勿論黒帯全員「押忍!」と応えます。

「その道着にゴミを集めて運びなさい」との事。

当時私も黒帯になっていましたので道着の上を広げて後輩と共に道着の上にゴミを乗せていきました。

確かに一度に手で掴むより沢山運べますが、道着は見る見る間に汚れていきます。

私はこれが嫌で嫌で堪りませんでした。

しかし総裁に言われれば「押忍!」だけです。

まさに押して忍んで空手道です。

掃除が終わり稽古時は、何の汚れか分からない物が付いていて着るのにも気合が必要。

そしてある年ふと。

肌に触れる内側にゴミを乗せるのでは無く、外側に乗せれば良いのだ!と簡単な事に気づき。

それ以降多少は楽?になりました。

時が経ち今では自分の道場で夏合宿も開催します。

海へ行けば海岸掃除もしっかり行いますが、黒帯に道着を脱げとは言ったことがありません。

この伝統は守れませんでした。

そして合宿へ行くと大山総裁は必ずこう仰っていました。

「極真が帰った後は、乗って来たバスも、宿泊した宿も元よりも綺麗にしなさい。極真はこうでなくてはいけません!」

この様に大山総裁は明確に掃除も修行の一環と捉えて私達に指導されました。

当道場生は当時の私とは違い修行の一環と捉えて丁寧に掃除をしてくれます。

感謝です。

時代にそぐわない?極真の道場ならではの光景なのかもしれませんが、伝統としても修行の一環としても続けていかねばならないと考えています。

道場生の皆様宜しくお願い致します!

押忍。

✏️師範杉村。

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