いよいよ審査会です。
日頃の稽古の成果はどうか?
審査する側は、心配でもあり楽しみでもあります。

採点は岡戸総師範代と坂本師範代が行います。
坂本師範代は幼少から育てた生徒が昇段審査に挑むので、心配プラス緊張もあるのではと思います。
審査いよいよ始まりです。
いつもは筆記試験から始まりますが、この日私は札幌道場へ出張のため時間が無く、実技から開始となりました。





基本動作から始まり、柔軟性、体力、型と進み最後は組手です。


審査初めての白帯の後輩は、最初こそ周りの雰囲気に圧倒されてましたが、徐々にエンジンがかかり課題の型、太極1を元気よく打ち込み、組手も頑張りました!
色帯の先輩は帯が上がるたびに課題も増えますが、こちらもしっかりクリアーして良いできです。
皆んな頑張りました!
昇段審査の先輩は⁉︎
型は確かな鍛錬の跡が見れて、充実した良い打ち込みでした。
審査項目全てが心して取り組む課題ですが、本人にとっての1番の不安は、なんと言っても極真伝統の10人組手だと思います。
10人を相手に連続で戦います。
手心を加えれば、日頃稽古をしている人ならば完遂は難しくありません。
ただそれでは10人組手のを意味はなく、今までの鍛錬の全てを10人にぶつけ、力を出し切らねば、目指す黒帯に価値も誇りも生まれません。
この極真の伝統は黒帯取得の最大関門です。
もちろん試合ではありませんので、一方的な攻撃ではなく、相手と調和しながら技を決めていく必要があります。
組手が始まりました。
掛かりての対前者は心得たもので、1人目から厳しい攻防となりました。
手抜きはありません。
2人目3人目と厳しい気の抜けない戦いが続きます。
坂本師範代の励ましも大きくなります。
自身でも奮い立つように大きく気合を掛け、相手に向かっていきます。
皆の応援の後押しの効果もあり、中盤最の苦しいところを乗り越え、後半から動きが良くなり、最後まで挫ける事なく完遂しました。
組手内容も素晴らしく、幼少から真剣に稽古を重ねた証だと思います。
少年部の後輩からも大きな拍手が!
先輩らしく皆の良いお手本となりました。
苦しい場面もありましたが、しっかりやり遂げて恩師の坂本師範代と握手を!

師範代もホッとした様子です。
空手は黒帯からがスタートと言われます。
これからも稽古を通して様々なことを感じ、身につけて下さい。
皆さん審査お疲れ様でした。
翌日は総本部札幌道場で審査を行いました。

私は当道場の支部長と同時に、総本部師範を務めているため、総本部の管轄する道場に定期的に審査に行きます。
熊本、長崎、札幌、近くでは浅草、三郷、草加の各道場です。
前は仙台、岩手も行きましたが、今は直轄道場から支部になりましたので行くこともなくなりました。
海外指導も審査を兼ねて行くことが多々あります。
6月はチェコ、7月はブルガリアにそれぞれ8日間行ってきます。
海外指導の時は道場を空けることになりますが、その時は師範代、指導員の先輩が指導をしますので、皆さんは変わらず稽古に来て下さい。
保護者の皆様は安心してお子様をお預け下さい。
札幌道場の審査も無事終わり、東京に戻り次第、飯田橋道場で昇段昇級審査です。
熊谷道場から昇段受審者が1名参加。
昨日同様良い気迫を見せてくれるのを期待しています。
昇級の皆さんにも期待大です。
頑張りましょう!
押忍。
✏️師範杉村。